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国があり、WRC−95での決定は時期尚早とされた旨の経過説明があった。これに対し、RR第45条〜第66条は運用事項であり、IMOで扱える(デンマーク)、ITUは明らかにオーバーロードであり、ITUの負担を減らすためIMOが寄与できる部分がある(露)との意見が出されたが、議長より、IMOがカバーできる範囲の厳密な法的解釈には長期間かかることは必至であり、現実的ではないので取り会えずITU−RのSG−8関連の事項についてIMOの寄与を拡大していきたいとの集約があった。
(ニ) 周波数分配の原則(Annex12)
CEPTより、特に安全に関する業務の統合についてIMOやICAOの協力が必要な旨発言があったが、WRC−97への入力は97年5月の準備会合(CPM)までになされるべき(ITU)との説明を受けて、議長より、次回のCOMSAR2で扱っても間に合うとし各国からの寄与文書を待ちたいとの集約があった。
? VHFのCH16の聴守
仏寄書(COMSAR1/18/2)及び豪寄書(COMSAR1/4/2)の説明があり仏の方法を支持(英、フィンランド)、豪を支持(独、ギリシャ)、DSCのもあり、聴守は99年2月までで十分であり、また、WRC−97の結果を見てから決めても遅くない(ノルウェー)、聴守の継続を積極的に公表されるとGMSSへの移行が遅れる(独)、GMDSSについては、今まで大きな努力を払っており、今の段階でSOLAS条約を見直すことは反対(米、支持加)など多様な意見が出された。結局、議長より、聴守の継続云々より先ずGMDSSへの完全移行が先であり、本件については次回改めて検討したい旨集約された。
? HFの無線電話遭難チャネルへの混信
豪寄書(COMSAR1/7/2)の説明に対し、WRCで取り上げさせることが一つの解決策(デンマーク)との意見が出された。また、過去COM Circ.119を出したが効果があまりなかったことから、過去のサーキュラーを基にCOMSARサーキュラー案を作成刷るとともに、これをITUにも送付することとした。
? ITU WRC関連(COMSAR1/18/3)
遭難中の人に関する遭難中継を遭難信号として送信してもよいかどうかのICSからの質問に対して、小委員会としては、これは認められず、遭難信号はあくまで船舶もしくは航空機の遭難時に使用すべきであるとした。この件について次回COMSAR2にコメントを提出するよう各国に要請された。
(19) 総会決議A.534(13)及びA.686(17)の見直し(議題19関連)
? 特殊目的船コード(A.534(13))の見直し
本小委員会はCOM小委員会による特殊目的船コードの改正提案が第39回DE小委員会によりエンドースされ、且つMSCサーキュラーとしてMSC66によって承認されるべく準備されたことをノートした。(DE39/31,ANNEX20参照)
? 警報・表示に関するコード(A.686(17))
本小委員会は、第38回DE小委員会に対し本コードの見直しについての検討を要請し、その結果、総会決議A.830(19)として採択されたことをノートした。
なお、上述?、?ともに今次会合をもって終了し、本小委員会のワークプログラムから削除することをMSCに対して要請されることとなった。
(20) 衛星業務(インマルサット及びCOSPAS/SARSAT)(議題20関連)
? インマルサット関連
インマルサット寄書(COMSAR1/20,1/20/1)の説明の後、これに対して各国が次のような意見表明を行いそれらをまとめてインマルサットに送付することとした。
(イ) コミッショニングテストの簡略化

 

 

 

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